並列助詞「と・や・か」と「の」

●並列助詞「と・や・か」 「と・や・か」は名詞と名詞を並べて示す働きのあり、同じような意味を持つ名詞を並べて示す
(例)
1「パンピザを食べた」
2「パンピザを食べた」
3「パンピザを食べた」

1では食べたのがパンとピザだけになる
2ではパンとピザが食べた物の主要になっているが、他にも食べたことを暗示している。
3ではパンかピザのどちらかを食べた物に該当する

「と・か」は並べて示される最後の要素の後ろに付くこともあるが、「や」は常に名詞と名詞の間に置かれる。
「パンピザ()を食べた」
「パンピザ()を食べた」
×「パンピザを食べた」

また「と・や」は名詞以外の語や文に結び付けることはできない。
(例)
パンを(×食べていますと/◯食べて)ジュースを飲みます。
映画を見て(×笑うや/◯笑ったり)泣いたりしました。

「か」は名詞以外の語や文を結びつけることもできる
(例)
食べる食べない決めて

「と・や・か」は格助詞を伴った名詞に付くこともある。
(例)
名古屋から大阪から飛行機は飛んでいます。

●「の」 「の」は前の名詞が後の名詞に様々な意味を加える。
(例)
これは学校鉛筆です。
「の」で結ばれた名詞は後の名詞が重要になり、様々な意味を持つようになる。
「学校の建物」(所有)
「野菜のスープ」(内容説明)
「銀行の隣」(位置基準)
「田中さんの絵」(作成者)
「社長の田中です」(同格)

・名詞代わりをする「の」
(例)
この服は田中さんです
前に出てきた名詞をそのまま繰り返さずに「の」で置き換えることがある。
このような「の」を準体助詞という。
準対助詞の「の」が使われるのは典型的な「物」としての名詞に使用される。
他にも「の」は「田中さんの持っている本」のように名詞化するのにも用いられる。